出勤者から、自分は在宅勤務ができなくて不公平だといわれます。 解決方法は?

村上
2021-07-01T08:15:03.550Z

厚生労働省のガイドラインに、
・テレワークの対象者を選定するに当たっては、正規雇用労働者、非正規雇 用労働者といった雇用形態の違いのみを理由としてテレワーク対象者から 除外することのないようにすること。
・一般にテレワークを実施することが難しいと考えられる業種・職種であっても(中略)テレワークに向かないと安易に結論付けるのではなく、管理者側の意識を変えることや、業務遂行の方法の見直しを検討することが望ましい。
・テレワークの導入にあたっては、①既存業務の見直し・点検②円滑なコミュニケーション③グループ企業単位等での実施の検討をするように
・テレワークを行う場合とオフィスでの勤務の場合の評価価方法と区別する際には、希望すれば誰もがテレワークができるようにすること。そしてテレワークをする方には評価の取扱いの内容をしっかり説明すること。
・出勤する方が評価が高い、テレワークをすると評価が下がる、ということがあってはならない
といった内容が記載されていますので、こちらをしっかり理解し遵守していただくことが大切です。
その上で、どうすれば、達成したい目的を成し遂げることができるか、例えば下記のような形で検討することが大切です。
1.テレワークで解決する場合
①環境が障壁となっている場合
⇒全社導入を前提とし、誰に対しても公平な制度・運用になるような設計をする。
⇒現在障壁となっている環境を整備し、段階的な導入を目指す。
⇒段階を踏んで全社導入予定である旨、スケジュールプランを説明する。
②思い込みが障壁となっている場合
⇒本当に社内じゃないとできない業務なのか、「この職種はテレワークに不向き」という先入観から来ていないか確認する。
⇒業務の棚卸しを行い、実施できる業務がないか洗い出す。
2.テレワーク以外の手段で解決する
職種上テレワーク導入を見込めない場合は、テレワーク導入にこだわらず、導入により期待している「効果」「目的」を他の手段で実現する。
仕事を行う上で、役割などの違いによって不平等は発生することは避けられませんが、不平等感はコミュニケーションや仕組みを変えることによって払しょくできます。人員配置や役割分担の見直しも含め試行錯誤を繰り返すことで改善した事例もありますので、是非取り組んでみて下さい。

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